経理
【これも経理?】名もなき業務を無理やり言語化してみた
経理って数字だけじゃない
「経理って、数字とにらめっこしているだけでしょ?」
そんなイメージ、ありませんか?
実際の現場では、数字の裏に無数の名もなき作業が潜んでいるのです。
今回は、そんな誰も名前をつけてくれない「名もなき業務」をまとめてみました。
1.領収書・伝票にまつわる名もなき業務
・文字解読タイム
略された店名や怪しい手書きの文字、何を支払ったのか一瞬で分からないことも…。
・紙質・文字の薄さチェック
コピーやスキャンで文字が消えないか細かく確認。
・貼り方や順番を揃える
ファイルに並べるだけでちょっと気分が落ち着くという、不思議な心理作業。
・小数点・単位の表記チェック
「1,000円」「1000円」「1k円」…同じ数字でも表記がバラバラだと気になる。
・伝票のスタンプ・印鑑位置調整
押す位置が微妙にずれているだけで気になってしまいます…。
2.銀行・数字チェックの地味業務
・振込先口座名チェック
「カ)」と「(カ」の差でも振込エラーになるので要注意。(下記資料を参考にしてください!)
・明細の違和感チェック
数字や入金者名に違和感がないか、目を光らせる作業。
ご結婚などで苗字が変わる方もいらっしゃるため、確認も必須です!
・摘要欄の空欄補完
「振込」「入金」だけの文字列も、後でわかるように補足しておく。
↓銀行振込時の法人略語一覧表です。ご活用ください。
https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:ap:8642f827-0f49-4a54-bc16-13684b17dc0d
3.経費精算・他部署対応の雑務
・経費申請書の内容チェック
項目の選択漏れや日付未入力が意外と多いです。
こっそり直す訳にもいかないので、担当者に差し戻すか修正内容を確認してから修正します。
・「これ経費?」判定
微妙なコンビニやAmazonの支出、経費化していいか判断。
NGなら差し戻します…!
・問い合わせ確認
領収書不足や不明な支払いについて、社長や社員に問い合わせて確認します。返事が来るまで待機することも少なくないです。
・回答できない質問の保留管理
他部署からの「〇〇商事からの入金ってありますか?」など、確認してからでないと回答できない質問は、とりあえずリストに残しておきます。
謎の保留業務…。
4.ファイル・データ管理に潜む隠れ業務
・ファイル名統一作業
「2025_08_領収書.pdf」とか「領収書8月12日.pdf」とかバラバラに設定されているファイル名を直す地味な作業。年月日や取引先名を整えて後で探しやすくします。
・スキャン・コピー・PDF化ルーティン
意外と毎日のルーティンになっている作業。
特に電帳法もある今、上記の2つは欠かせません。
5.細かすぎる雑務・日常の小仕事
・インク補充チェック
スタンプや印鑑のインクが薄くなっていないか確認。
・小口現金の端数管理
1円単位の端数まで確認、誰もそこまで気にしないけど会社のお金を扱う上で大切な作業です。
地味な業務こそ経理の命
経理の仕事って、数字をにらめっこしているだけ…と思われがちですが、実際は地味で細か~い毎日の業務の積み重ねが会社の信頼と資金管理を支えています。
正直、誰も感謝してくれないことも多いけど、やらないとそれはそれで後々大混乱になってしまうかも・・・。
この記事を読んで「こんな業務があるんだ!」と感じた経理以外のあなたは、少し背筋がピンとなったのではないでしょうか?
また、経理のあなたは明日から領収書の文字が読めない時に「これは名もなき業務だな…」と思い出していただけますと幸いです😊