経理
月次決算の意味を整理する
会議や打ち合わせの中で、
「いまの状況をもう少し正確に把握したい」
と感じる場面は、少なくありません。
そうしたとき、
売上や費用、利益といった経理の数字が、
どのように整理され、共有されているかによって、
話の進み方は大きく変わります。
これらの数字を、
毎月一定のタイミングで整理し、
社内で状況を確認できるようにする取り組みが、
月次決算です。
月次決算によって得られる効果を整理すると、
特に次の3点が挙げられます。
① 数字が共通言語になる
② 判断に必要な数字が揃う
③ 数字に関するやり取りが円滑になる
以下、それぞれについて見ていきます。
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① 月次決算によって、
数字が共通言語になる
月次決算によって定期的に数字が揃っていると、
経営層・管理部門・現場が、同じ前提で会話を進めやすくなります。
感覚や印象ではなく、
数字を起点に話ができるようになるため、
前提条件の確認や認識のすり合わせに時間を取られにくくなります。
例えば、会議の場で
「今月はどうだったか」という話題になった場合でも、
各自が同じ数字を見ていれば、状況説明から始める必要はありません。
その結果、
原因や背景、次の対応策といった本質的な議論に、
自然と時間を使えるようになります。
月次決算は、
数字を管理するためだけのものではなく、
社内で共通の言葉を持つための土台として機能します。
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② 月次決算によって、
判断に必要な数字が揃う
月次決算を行なっている会社では、
一定のタイミングで数字が整理されます。
そのため、
「まず状況を確認してから判断する」
「数字が出てから改めて検討する」
といった判断の先送りが起きにくくなります。
例えば、
コストの見直しや人員配置を検討する場面でも、
直近の数字を踏まえた判断が可能になります。
判断材料を集めるために時間を使いすぎることが減り、
判断そのものに集中しやすくなる点も、月次決算の特徴です。
数字が揃っていることで、
判断のスピードだけでなく、
経営判断に対する納得感も高まりやすくなります。
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③ 月次決算によって、
数字に関するやり取りが円滑になる
月次で数字が共有されていると、
数字は「あとで確認するもの」ではなく、
「すでに共有されている前提」として扱われやすくなります。
会議の場でも、
「その数字は後で確認します」
「いったん持ち帰って整理します」
といったやり取りが減り、
数字を前提にそのまま議論が進む場面が増えていきます。
その結果、
数字を探す時間や、補足説明のためのやり取りが減り、
社内のコミュニケーション全体が落ち着いて進みやすくなります。
月次決算は、
会話のスピードを無理に上げるための仕組みというより、
会話を安定して進めるための環境づくりと捉える方が近いかもしれません。
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月次決算の精度とタイミング、
経営判断で重要な考え方
月次決算というと、
「高い正確性が求められるもの」という印象を持たれることもあります。
もちろん、数字の正確性は重要です。
一方で、経営判断の場面では、
一定の精度を保った数字を、適切なタイミングで確認できることも欠かせません。
毎月、同じ基準・同じタイミングで数字を確認できていれば、
数字をもとにした会話や判断が、日常的なものとして定着しやすくなります。
月次決算は、
管理を強めるための取り組みではなく、
経営判断を安定させるための前提条件を整えるものと言えるでしょう。

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月次で数字を見る習慣が、
経営判断の土台を整える
月次で数字を確認する習慣がある会社では、
① 数字が共通言語となり
② 判断に必要な数字が揃い
③ 数字に関するやり取りが円滑になる
といった状態が、少しずつ積み重なっていきます。
その結果、
社内の会話や意思決定が整理され、
会社全体の動きも、落ち着いて進みやすくなります。
月次決算の進め方や、
自社に合った数字の整え方についてお悩みがあれば、
そうした点についてのご相談も承っています。